Yu Ito

伊藤 ゆう

秋田県秋田市出身。両親共に秋田県出身の生粋の秋田人。

大学卒業後、渡米。ミネソタ州とノースカロライナ州の高校にて日本語教師として勤務。

帰国後、大手英会話スクールにて英会話講師として勤務。1歳から80歳までの幅広い年齢層を指導し、
教務主任になる。

その後、語学指導の他にスクール運営にも参画。東日本部門において、売上トップ賞を受賞。
約10年間で延べ1,000人以上の語学指導を行ない、英語を使ったコミュニケーション向上に注力する。

2010年に独立し、大手企業のグローバル人材研修を中心に活動。

現在は、語学指導の中でも、自己表現力を中心にしたコンサルティングやグローバル人材育成、
経営者指導を行っている。

言葉とは人生そのもの

― A message from Yu ―

英語との出会い

小学校6年生の時に、母に勧められて英会話スクールに入ったのが「他言語」との出会いでした。日本語とは、まったく違う音や表現に魅了され、どんどん英語が
好きになりました。

そんな中、高校生の英語担当だった、ネイティブ講師のカリン先生と出会いました。
英語を使ってとにかく話してみたい。

そんな思いから、放課後になると私はカリンに会うために職員室に通っていました。中学から英語を頑張って勉強したお陰でかなりスムーズに会話ができるようになっていたものの、会話の中で気がつくと「I don’t know.」 と私が答えるシーンが何度かありました。

そんな時のカリンの質問は

「日本の学校にはなぜ制服があるの?」
「お弁当について教えて」など

日本人の私が疑問に思ったこともないような素朴なものでした。日本人にとってあたり前のことが面白いらしい。

「私は何も知らない……。答えられない……。」

そんなことに愕然とし、「海外に興味を持つなら、日本のことをや自分のことをもっと知らないといけない」という意識を初めて持ちました。

英語を勉強することや、カリンと関わることで得たこの気づきが、私の人生の転機になります。

日本語教師、そして英語教師へ

カリンとの会話を通して、彼女の人生や生き方に興味を持った高校生の私は、ふとこんなことを思いました。

「カリンはアメリカから日本にやってきて英語の先生をしている。今度は自分が日本からアメリカへ行って日本語を教える仕事ができないだろうか?」

調べてみると日本語教師という仕事が存在することを知りました。

「日本のことを海外に発信したり、語学にも関わり続けられる、この日本語教師という職業を目指してみよう。」

そう思ったのが、今の私の職業の原点です。

大学を卒業した私は日本語教師になることができ、初めての職場になるアメリカへと渡りました。カリン先生と同じような仕事に着けたことで、とてもうれしかったのを覚えています。

私の教師生活が始まったのは、ミネソタ州の公立高校。 働くのも初めて、海外で暮らすのも初めて、ミネソタも初めて。

そんな初めて尽くしの 一年目は、カルチャーギャップに驚き、言葉の壁にぶつかり、理解しあうことの難しさを 感じ、あれほど日本語教師になりたい!と思っていた私もホームシックになったり。。

2年目のノースカロライナ州では、一つの学校に留まらず、多数の学校訪問で 日本・日本文化紹介プレゼンテーションをしながら、相互理解・異文化理解を促す 教育をしていました。

訪問型授業は、たった一回きりの出会い。それでも、その一回が 運命的な出会いで、相手の興味のきっかけになったり、相手が変化するきっかけになるということを実感しました。

帰国後は生まれ育った秋田に恩返しをしたいと地元に戻り就職。大手英会話学校にて英会話講師として勤務し、こどもから大人まで、幅広い年齢層の方々に英語を指導してきました。

また、英会話講師として働く一方で「Japan-America Building Bridges(日本とアメリカをつなぐ架け橋)」を立ち上げ、秋田県とアメリカをつなぐ国際交流プログラムも行ってきました。

独立のきっかけ

―「表現すること」こそ、人生を切り拓く鍵 ―

約10年間、「日本語教育」「英語教育」「異文化交流事業」の経験を経て独立する決心をしました。

今まで出会ったすべての生徒との関わりの中で、あることに気づいたのがきっかけでした。

その人が何かを伝えようとする「言葉」で人生がつくられていく。

この10年間で1歳〜80歳までの生徒の語学指導をして、「ことば」そのものが、人の人生に強く影響しているということを見てきました。

語学学習というものは、単に文法や語彙力を学ぶ時間ではなく、自分と向き合い、人との関わり合い方を考える時間でもある。

そして、プレゼンテーション=「何をどう伝えるか」の表現力一つで、チャンスを引き寄せるかどうかが決まる。

この想いをたくさんの人に伝えたく、上京し、独立して働くことにしました。

今私は、人材育成の分野で日系企業のグローバル化支援をライフワークにしています。

自分と向き合って、自分の中にある想いに気づくこと。その想いを言葉にのせて伝えること。

コミュニケーションと自己表現を磨くお手伝いで、よりたくさんの人の想いが世界に響くよう、これからも支えていきます。

わたしが大事にしていること

– It’s a small world. –

みなさんご存知ですか?

ディズニーランドにある乗り物のIt’s a small world.そのアトラクションの最後のシーンで、世界各国のこども達が手を取り合い合唱しているのですが、それが私の目指す世界観です。

♪みんな輪になり手をつなごう、小さなせかい~♪

一つの人生の中で、たくさんの人と出会い、つながり、気持ちを分かち合いながら、輪を広げ行く。

国内にとどまらず、国境という垣根をこえて輪を広げることも可能なこの時代に必要な「表現力」を、一人でも多くの方と分かち合いたいと思います。